もちろん話題にも依るが、それがお酒のことだったり料理のことだったりすると、場所も場所だし、仕事的にも何とかしたいものである。場面の状況やタイミングも左右するので、話の流れでやんわりと「それは間違いですよ。ホントは▲■★なんですよ。」と導くことが出来たら接客も合格点。
「中々難しい」と思うのは、自らの知識に確固たる自信をお持ちの方々が結構多くて、他人の指摘などに今更耳を貸す余地すらない「ご立派」な生き様に圧倒されることが多いからだ。
尋ねられたらもちろん「正しくはこうです」とお話するが、そうでなければ今更こんなボクが「ホントは▲■★なんですよ」と忠告したところで、その人の人生にとって何ほどの価値があるのか疑わしい。最初は、もしヨソで恥をかかれたら、と心配にもなったが、ヨソに行かなければその機会もないワケだし、狭〜いこの町でしか通用しない非常識に埋没して何不足無い人生なら、そんな心配は余計なお世話にすぎない。だから、余計な事を言わず、笑って楽しくお過ごし頂いた方がよいと、最近ではいちいち気にしないことが多くなった。
話していて楽しいのが、偽りなく高い見識をお持ちの方や、飽くなき探求心と学習意欲に満ちた「ユニバーサルな」方々であるのはもちろんのホンネ、、、(笑)。
無知の知、である。
横浜時代のエピソードを一つ。
あるお客さんがスタッフを呼んで
「チョーサー下さい」
不勉強のスタッフは、聞いたまんまをボクに伝えた。
「えっ?チェーサーじゃないの?」
「いや、チョーサーって言われました」
チェーサーとは「お冷や」のこと。
ウイスキーなどをストレートで飲んだりするときに、水を「追いかけて」飲むことから、追いかける=chase→追いかける者=chaserで、そう呼ぶ。
で、スタッフが半信半疑のまま「チェーサー」を持って行くとそれで正解だった。
その後も数回ご来店頂いたが、その都度「チョーサー」。
幸か不幸か、ヨソで誰かに「修正」を受けることもなかったようだ。
常連さんと呼べるほど来店の頻度も高くなかったが、いつか何処かのタイミングで「チョ」を「チェ」に軌道修正してあげられなかったのは、未だ心残りの一つである。

Straight with CHASER



!』





