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2006年11月の記事一覧
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「佐平治の蔵」で御座います。 
2006.11.30.Thu / 23:58 
11月も今日でおしまい。今年も残りひと月、、、。

この秋は実らず、冬に、、、。

「軌道に乗る」道程はままならない。
見事に軌道を外れ、彷徨う、この空間、、、。


皆様、年末年始は「佐平治の蔵」をヨロシクお願い申し上げます。

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越乃景虎 
2006.11.29.Wed / 23:57 
先日飲んだ「千年水」のふんわり感が忘れられないでいたところ、その思いは意外なところで繋がりを見せた。

新しくメニューに入る日本酒「越乃景虎」(こしのかげとら)が今日届いた。
このお酒をご存知の方には既に説明は不要だが、名の如く新潟の銘酒。醸造する諸橋酒造は上杉謙信(長尾景虎)ゆかりの地・栃尾市にある。県中央の豪雪地帯であり同時に棚田の美しい米処でもある。雪深いこの土地で育まれた仕込み水がこの蔵の宝だとか、、、。硬度0.47の自然水は、新潟の中でも特にミネラル分の少ない超軟水。
この度、佐平治の蔵のラインナップに加わる「本醸造」。醸造アルコールを含んだ下級グレードの商品ながら、一口飲んだだけで、その口当たりの「ふんわり感」に驚いてしまう。まさに「辛口でありながら辛さを感じさせない」という表現そのままの出来映え。この地の名水と米が、名杜氏の妙技に織り成され、確実に「名酒」として結実したようだ。
この価格でこのレベルのクオリティ!。素晴らしい。
いやはや、これじゃ「誇り」も「自信」も遠くにカスミますなぁ、、、。

「千年水」にインスパイアーされた思いは、図らずも米の「名酒」にタッチダウン、、、。

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「みー」の近況 
2006.11.28.Tue / 23:31 
前略
最近、日記に「みー」が登場しないとご不満(?)な、「みー」ファンの方々へ。

「みー」は相変わらず元気で、いつも腹ペコで、平凡で、まるで「猫」らしい毎日を送っております。昼間はだいたい部屋の中におりまして、本人は外へ出たいようですが、天候も不順で、またこの周辺が下水道工事でガタガタしていることもありまして外出は控えさせております。
エサは、体重が増えないよう厳しく管理されておりまして、朝、昼、夕、晩の4回定量のドライフードを彼自身「最高の楽しみ」としております。
夕方、夕食後、天候がよければボクの出勤にあわせて外に出ることが多く、しかし最近日没後の冷え込みが厳しくなってきたので、以前のように遠出はせず店の周りをウロウロしております。
カミさんの帰宅と共に戻ってきて、たまに空腹に耐えきれずか、凶暴になり彼女の手を焼かせることもありますが、たいていは写真のように、我が妻とピッタリ寄り添って全く同じ格好で眠っていることが多く、旦那の入り込むスキもないほどのラブラブ状態にあります。

以上、「みー」の近況報告でした。

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瀞川平へ 
2006.11.27.Mon / 18:34 
今シーズン最後のチャンスと、瀞川平「但馬高原植物園」に紅葉を観に出かけた。
「瀞川平」(とろかわだいら)は、以前は村岡町だったが、合併して「我が町」の南部、標高700m「ハチ北高原」北側の中腹に位置する湿原。そこに自然景観を生かして整備された自然植物公園が「但馬高原植物園」だ。1000種類の植物が自生する。
我が町の施設とは思えない(失敬)、素晴らしい空間だ。無理無理に3つの町がくっついた合併だが、「海」もあれば「山」もある、と思えば何と素晴らしい「田舎町」か、、、。
あいにくの雨模様だったが、裏日本の冬の雰囲気を感じ取って頂くには丁度よし。
写真を数点ご紹介、、、。

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ここだけ切り取れば、日本じゃないみたい
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縄文杉ってこんな感じ?よくぞ生き残った

クライマックスは「千年桂」(和地の大カツラ)
樹齢1000年、高さ38m、幹周囲16m
下を流れるのは日量5000トンのわき水「千年水」
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このわき水でこんな森林が育まれたんだねーっ。
味はふんわりやさしい味。

千年水飲んで、マイナスイオンたっぷり浴びて、極上の森林浴、、、それも「我が町内」で!
☆景気づけ☆ 
2006.11.25.Sat / 17:15 
世の中は「いざなぎ景気」だというが、ここでは何のことだかさっぱりわからない。

全国各地で出るわ出るわの「裏金」「談合」「ワイロ」に「横領」、、、も一つオマケに「不正流用」、、、そして、小中学生は次々死んでいく。
別のチャンネルでは「犬」の実況生中継。野生の犬が崖から落ちかけていて、テレビカメラの中継にみんなで涙しながら「かわいそぉ〜」と絶叫、、、。

はははははは、、、、。

もう笑うしかないだろう。
この国はおかしなことになってきた。
腐っていない部分を見つける方が相当難しい。
この際、怖いもの見たさに、どこまでズタズタボロボロに堕ちていくのかが楽しみな感じ。


明日からまた雨模様とか、、、。裏日本は景気も天気も沈み切っている。
せめて青空を拝めるうちに「景気づけ」のチカチカ☆☆。

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昨年は思わぬ雪で断念、、、
2年ぶりのイルミ点灯
ずわいがにぃーっ 
2006.11.23.Thu / 18:55 
冬、この地には「カニ」を求めて観光客の皆さんが殺到する。
地元民とすれば、何故こんなに「カニ!カニ!」と騒ぐのか呆れるほどだが、年間売り上げの8割近くを冬場に稼ぐ旅館や民宿さん達にとってはカニ「様様」。しかし皆様、どんなカニでもカニと名が付けば、ついサイフがゆるんでしまうのはどうなんだろう、、、。
昨年は連日の大シケで小型・中型の漁船が出漁できず、カニ相場が壊滅状態で悲惨だったようだが、今シーズンここまでは順調に水揚げされて相場も安定しているとか、、、。12月に入ってどうなるのか関係者にとってはヤキモキするところ。自然が相手の商売だけに先は読めない。カニが捕れていないのに「本日港で揚がったばかりのカニでございます」と平気でウソついて、食べきれないほど出てくる不思議に、バレちゃいけないコトが露呈して死活問題を引き起こさなきゃいいがなぁ、、、と外野の心配をヨソに今年もシーズンイン。
きわどい話はこのぐらいにして、、、。

カニを使ったメニュー、ということで地方紙の取材を受けた。
「カニのピザ」「香住がにのペペロンチーノ」の2品が現在ウチにあるご当地カニメニュー。
当然パスタのご紹介、、、。
調理途中の写真も数カット撮影し、レシピも丁寧に解説付き。うーん、料理番組のようだ。
来月末、N海新聞を購読されている方々はお楽しみに、、、。

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エフゲニー・ムラヴィンスキー 
2006.11.22.Wed / 17:39 
あのショスタコーヴィチを聴いて以来、ずっとエフゲニー・ムラヴィンスキー(1903-1988) が気になっている。
中学生の時、ムラヴィンスキーがレニングラードフィルと来日した時の演奏をテレビで観たと書いたが、この時が初来日で、テレビ放映された上野の東京文化会館でのショスタコーヴィチの5番は歴史的名演で、現在ではNHKの放送音源からCD化もされているとか。となれば、どうしてもあのときの「ライブ映像」をもう一度観たいが、それは見つからない。
現在手に入るDVD「エフゲニー・ムラヴィンスキー」(2枚組)の中に、ショスタコーヴィチの5番が含まれていて興味深く観た。以前「鉄のカーテン」とまで言われた旧ソビエトの異様な体制下で製作された映像なので、色気もへったくれもないが「巨匠」の息吹に触れるには十分だ。ショスタコーヴィチの演奏はゲネプロ(本番前の通し稽古)のもので、お客の居ないホールで収録されている。他にブラームスの4番とチャイコフスキーの5番が収録されているが、この2曲に関してはリハーサルの模様とインタビューが本番のライブ映像がセットになっていて最高。

ブルーノ・ワルター、フルトヴェングラー、トスカニーニといった「超」巨匠は既に伝説となり、その次の世代、ムラヴィンスキー、カール・ベーム、チェリビダッケ、カラヤン、バーンスタイン、朝比奈隆、等々も亡くなってしまい正真正銘の「巨匠」と呼べる指揮者がいなくなった。優秀な指揮者は数多くいるが「巨匠」の域に達するかどうか不安である。年かさだけの小振りな「匠」だらけで、往年の大家に比べたら作り出す創造物共々、一回りも二回りもちっちゃい。瞬間瞬間は非常に美しいんだけど、すべてを聴き終わった後で、いったい何を言いたかったのかわからず、全く印象に残らない演奏が多いのが、不安をいっそうかき立てる。
どこもかしこも「多数決的な調和」を求める流れ、、、芸術もまた自殺に向かうのか、、、。


ムラヴィンスキーは大の飛行機嫌いで、初めて日本に来る時もあまり気が進まず、結局シベリア鉄道、客船を乗り継いで来たのだが、日本ファンの歓迎ぶりとの熱い声援に好感を抱き、73年以後75年77年79年と相次いで来日した。
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1973年初来日(東京文化会館)
クリスマスリスト 
2006.11.21.Tue / 17:50 
平原綾香には何の恨みもない。

彼女が、あのホルストの名曲「木星」のメロディに詩を付けた「Jupiter」でデビューしたとき、ズルいなぁとは感じたが、それは彼女が世に出るきっかけに過ぎないと納得した。その後、彼女は一発屋として消えることもなく、「歌唱力のある」実力派として順調にその地位を築いたようだ。まあ、おじいさんもお父さんもミュージシャンで、ボストンのバークレー音楽院に通う姉の「Aika」も先日デビューしたし、本人も現役音大生でジャズを学んでいる、、、という正真正銘の音楽一家のご出身とか、、、。そして、先日リリースされた彼女のニューシングルは季節を狙ったクリスマスソング。しかし、そのメロディを聴き、タイトルを確かめてまたもや「ズルいよ」と思った。
この曲は、何を隠そうあのデヴィッド・フォスターの名曲ではないか。実際歌ったのはナタリー・コールだが、D.フォスターの「クリスマスアルバム」にはもちろん、ナタリーのアルバムにも収録されている珠玉の名曲。個人的に、D.フォスターのアルバムは、クリスマスシーズンを飾るに最高のアルバムと愛してやまない、、、。リリースから16年経っても、、、。

木星が「Jupiter」となり、Grown-up Christmas Listが「クリスマスリスト」とされて、彼女が喝采を浴びる模様を、ついシラケた気持ちで眺めてしまう。

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究極の「カプセル」 
2006.11.20.Mon / 23:48 
ここのところ毎週末「仕事以外」の慌ただしさで溜まった疲労をズバッと回復。

カミさんのお店がお世話になっている美容器具メーカーさんが定期的に開く展示会。過去にも「ヘッドスパ」(頭皮の温浴)や自動シャンプーマシンなど数々体験させて頂いた。今回は「究極のリラクゼーション&ダイエットカプセル」を体験。
これに入るだけで疲労回復してダイエットも出来る、という「夢」のようなカプセルだとか、、、。気圧を高めたカプセルに入り、全身で効率よく酸素取り込んで疲労回復するという、例の「ハンカチ王子」で話題になった物とはちょっと違う。
カプセル内は最高80度近くまで温度が上げることが出来、サウナに近い設定も可能。バイブレーターによる振動が筋肉をほぐし血行の流れを促進。耳にかけるヘッドフォンからは静かな音楽。そしてほのかに香るアロマと高濃度酸素に包まれる、という仕組み。密閉されるワケではないから、息苦しさなどは全くなし。
体験は30分足らずだったが、速効ガーガーとイビキをかいて寝てしまった。どうもそれが周囲に轟きわたっていたようで、終わるやいなやいろんな人から「よく寝ておられましたね」と声を掛けられてしまった、、、(恥)。
頭の隅々までスッキリした感覚は実に爽やか。毎晩これに入って寝たい感じ。
お値段550万円ナリ。(!)
さすがのナティフもこれは置き場所がないよね。(笑)

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600杯っ! 
2006.11.18.Sat / 18:50 
2年に1度行われる地区の文化祭。(一昨年11/21の日記参照)
今回の文化祭、ボクは名物のバザーに裏方で参加。朝から夕方までコーヒーやオレンジジュースなどを作っての喫茶部門の手伝いにあたった。最近本業がすっかり商売あがったりで毎日ヒマ疲れしていたので、久々に「仕事したぁっ」って感じ、、、(苦笑)。
バザーは、主催者である我々青壮年会の会員たちが前売りでチケットのノルマを負う。それを握りしめた家族や知り合いが続々と集まるという「自家消費的」な雰囲気は否めないが、朝から結構な賑わい。
バザー名物は、婦人会の手作り「ドーナツ」と男性陣の作る「うどん」。「飛ぶように売れる」とはまさにこのこと。ともかく物凄い勢いだ。
終わって見れば、何と初日のうどん販売数はおよそ600杯(!)。まあ、鍋や器持参の「お持ち帰り」もバリバリで、「うどん6丁!」「うどん8つ持ち帰りっ!」と間断なく飛び交う注文の声に、チューボーおやじ達のテンションは常に全開のレッドゾーン。

そりゃあ、ウチの店にお客さんがまわって来ないワケだよ、、、。

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素人とは呼ばせない「殺気」みなぎる厨房
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「八坂のうどん」
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コーヒー、ジュースはドーナツ付き
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販売用ドーナツ(4個パック・250円也)をせっせと
袋詰めする後ろ姿に中年男(?)の哀愁が漂う
「Nouveau 2006」到着 
2006.11.16.Thu / 13:55 
今年もボジョレー・ヌーヴォーが解禁日を迎え、「ワインがうまい」佐平治の蔵にも無事到着した。当店のボジョレー・ヌーヴォーと言えば「シャトー・デ・マラドレ」のヴィラージュ・ヌーヴォーをチョイスして今年で3回目。
毎年解説している通り、ボジョレー地方の中でも、クラスの高い38の村で収穫したブドウのみで造った新酒が「ヴィラージュ・ヌーヴォー」。その中でも、このシャトー・デ・マラドレはサン・ジュリアン村の自社畑のブドウだけで造る限定品。
今年の新酒造りも、過去2年とクォリティのバラツキは全くなく、しっかりした味わいの中にも微妙なキャラクターの違いをキッチリ読みとることが出来、ワインの面白さを堪能させられる。

飲み口はサラっとしていて、酸味もほどほど、後口に爽やかな甘みがじんわり襲ってくるのが今年の「マラドレ・ヌーヴォー」の印象か、、、。

皆様、売り切れない内にぜひご賞味下さいまし。

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ショスタコーヴィチ 
2006.11.15.Wed / 13:59 
今回来日したマゼール・NYフィルは、9日間の滞在日程で7公演(東京5、大分、兵庫各1)、そしてプログラムが6種類17曲というアグレッシブさだった。来日オーケストラ公演は、せいぜい5〜6曲を組み合わせてプログラムを組むのが一般的だから異例ともいえる。まあ、それが「マゼール・NYフィル」ならではの離れワザなんだろうが、一流シェフの一流素材を使った「日替わりディナー」を味わえる機会に恵まれた東京のファンが羨ましい。

我々が聴いたドボルザーク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチのプログラムには、それなりの「意味」を読みとった。160余年の歴史を持つニューヨークフィルとドボルザーク(1841-1904)との関係は浅からぬものがあり「新世界」交響曲を初演したのはこのオーケストラ。東側つながりで旧ソ連を代表する20世紀の作曲家、ストラヴィンスキー(1882-1971)とショスタコーヴィチ(1906-1975)。ほぼ同世代に生きた2人だが、途中亡命し祖国を出て「カメレオン」とよばれるほど多彩で自由な作風を追い続けたストラヴィンスキーと、「苦悩の作曲家」と呼ばれ、スターリン体制下、当局の厳しい統制により、批判と賞賛の繰り返しに振り回されながらも意欲的に創作をつづけ生涯祖国に留まったショスタコーヴィチは好対照である。
特に今回の「交響曲第5番」は、直前の作品で「体制への反逆者」のレッテルを貼られるほど叩かれていた彼が、名誉回復のために一発逆転を狙って書き上げた曲。単純明快な構成、勇壮で親しみの湧く曲想、そして折しも革命20周年の年に初演されたため、当局にもウケて見事に汚名を返上することとなった。「革命」と副題がつけられることがあるのはこのためで、作曲者が付けた正式な表題ではない。
汚名をそそぐために苦悩したこの作品で、作者が本当は何を表現したかったのか未だ不明とされる。演奏も「暗い」解釈もあれば「あっけらかん」とした外見重視のものまで様々ある。
ボクのこの曲の初体験は中学生の時。この曲の初演者でもあるムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルのレコード。そして丁度来日した、同じ演奏者の公演をテレビで見た感動は今でも忘れられない。第3楽章のむせび泣くようなフルートのソロ、、、女性奏者だったが、これが巨匠ムラヴィンスキーの奥方と後に知った。強烈なビブラートをかけるホルンや第一、第二ヴァイオリンが左右に分かれるセッティングなど当時のボクには新鮮なことばかりだった。
ニューヨークフィルがバーンスタイン時代にモスクワでこの曲を演奏した時、客席に居たショスタコーヴィチがあまりの感激にステージに駆け上がったことは有名だ。後に発売されたバーンスタインのレコードを聴いてちょっと意外だった。例のムラヴィンスキーとはまったく性格の違う演奏だったからだ。きっと作者の「苦悩」が、一方向ではない永遠に表現し得ない複雑かつ広大なものを孕むからだろう。

そこで今回のマゼール。
作品に対して客観姿勢は崩さないが、オーケストラが瞬間瞬間に生み出す音を無理に規制せず、むしろ開放感を持たせることで楽譜への忠誠を貫いた。そのことが逆に作者の意図する音楽を純粋に露わにすることになった実に素晴らしい演奏。圧巻だった。
ソ連崩壊を見ずに亡くなったショスタコーヴィチ。客席に本人がいたらステージに駆け上がったことだろう。

ショスタコーヴィチ「生誕100年」を飾るいいプログラムだった。

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D.Shostakovich
(1906 - 1975)
ちょっと、往復350km。 
2006.11.14.Tue / 01:46 
兵庫県立芸術文化センター。
とにかく、ものスゴいところである。兵庫県立の施設であるが、文句なしに我が国最高峰の施設と呼んでも過言ではない。ホームページやその他の資料、評判からおおよそのイメージはあったが、予想以上だった。今年の1月6日、6月3日の日記にも書いたが、人気指揮者・佐渡裕を早々に芸術監督に据え、ホールの設計に対するアドバイスはもちろん、専属のオーケストラ「兵庫県立芸術文化センター管弦楽団」の組織から公演のプロデュースまでトータルコーディネイトを委ねるという、名実ともに我が国初の理想的とも言えるスタイルでスタート。そして、先日一周年を迎えたばかり。
今回は「大ホール」しか見ていないが、床、ホール内部の壁面、客席椅子はすべて天然木の無垢材。 とにかく、どんな細かいところにも安っぽさは微塵もなく「ご立派」の一語に尽きる。同じ兵庫県民なのに「ボクらの施設だ」と親近感の湧かないこの疎外感はどうしたことだろう。片道180キロ近く走って、野を越え山越えて辿り着く距離感以上に、同県内が北と南、全くの別世界・別次元であることをイヤでも感じてしまう。

さて、肝心の演奏会。
今まで数多く聴いたマゼールのパフォーマンスの中で、文句なく最高だった。
もともと9歳から15歳までの間に、アメリカのメジャーオーケストラのほとんどを指揮した「天才」だし、巧みなバトンテクニック(指揮の技術)と、表現したい音楽の明確さを圧倒的なドライブ感覚でオーケストラをコントロールして、聴くものにグイグイ伝える才気には、むしろ「近寄りがたさ」すら感じるものがあった。そんな「鬼才」も70歳半ばを過ぎ、これ以上どう完成されていくのか、と楽しみではあったが、今回初めて聴くニューヨークフィルとのコンビには「驚き」にも通じる何かを感じた。現在のマゼールと、過去オーケストラの関係の歴史において、この出会いが最高に充実したものに違いないことが伝わる。
乱暴に簡単に言ってしまえば「人間臭い」感じ。ともすればドライに響くマゼールサウンドなのに、ウェットで感情むき出しで心にズカズカと踏み込んでくるような親近感、、、。ますます今後が楽しみな「新しいマゼール」に出会った気がした。
指揮者としてのタイプは全く違うが、バーンスタインが晩年ヨーロッパのオーケストラと歴史的名演の数々を生み出したように、もう一度ヨーロッパの名門オーケストラで、マゼールの人間臭い「マーラー」など聴いてみたい。


帰りの舞鶴道は、春日から先日途中まで開通したという「北近畿豊岡道」で和田山まで一気。2時間30分で帰着。「近いじゃん」と、イヤでも距離感を乗り越える決意がみなぎった。(笑)
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右側の建物がホール棟。
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巨大なそら豆?が出迎えてくれるホワイエ。
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無垢材はブラックチェリー?
もしもそうなら相当な費用。
音はまだ硬い感じ。今後の変化も楽しみだ。
マゼールに会いに 
2006.11.13.Mon / 13:09 
あわただしい週末を抜け、ついにこの日がやって来た。
指揮のロリン・マゼールがニューヨークフィルの音楽監督に就任して4年。個人的には6年ぶりに彼に会える。

今夜の演目は
ドボルザーク・序曲「謝肉祭」
ストラヴィンスキー・バレエ組曲「火の鳥」1919年版
ショスタコーヴィチ・交響曲第5番 ニ短調

やはり楽しみはショスタコーヴィチ。

それでは、兵庫県立芸術文化センターへ初見参。
行って参ります。

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おめでとうっ! 
2006.11.11.Sat / 23:49 
祐輔くん、祥っちゃんご結婚おめでとう。

「佐平治の蔵」も、5年目を迎えて常連のお客さんのカップルが、めでたくゴールインされる場面に立ち会う機会も増えた。何度体験しても「門出」を祝福する感動は素晴らしい。
今回、ボク的には久々に「二次会」のプロデュースをさせて頂いて、お二人に「らしい」贈り物が出来たかな、、、?

家も近いし、今後とも「佐平治の蔵デート」お待ちしております。
お幸せに。

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お母様にもお世話になっておりまして、、、。
今後とも末永くよろしくです。
ウソはバレるからな 
2006.11.10.Fri / 23:53 
「タウンミーティング」だとか「メールマガジン」だとか、カタカナ並べりゃ最先端だと、人を小馬鹿にした演出もメッキがはがれ、ウソがバレてきた。

どこかの田舎町の町長でも考えつくような「やらせ」が、各地でことごとくバレ始めたタウンミーティングのお粗末な舞台裏。集会やって、蒔いたサクラに意見を言わせ「住民のみなさんのお気持ちを十分聴かせて頂いた」と胸を張るパフォーマンスは、きっと「行政のマニュアル」に明記されているのだろうな(笑)。
もともと「タウンミーティング」という横文字は、19世紀のアメリカで行われた国の指導者と市民との対話集会がルーツ。いわばアメリカの民主主義の基本とされる姿である。

以前に今の民主主義を疑っていると書いた。
「民主主義」本来の姿は、いつしか権力者の情報操作の道具に成り下がり、タチの悪い独裁者を生んだ。
その副産物が「談合」「パワハラ」「いじめ」「口封じ」「自殺」等々、各種、、、。

しかし、ウソはバレるもんです。

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静止画です。
でも、ウソついてる人には
動いて見えます。(うっそー)

「桜」 追伸 
2006.11.09.Thu / 23:05 
先日植樹した「桜」。

それぞれの苗に、植樹を担当した人の名札が付けられたと、写真添付でメールを頂いた。
我が夫婦の名前を入れて頂き13番が「我が家」の担当。
さて、、、まず根付くか、、、そして育つか、大樹になるか、花が咲き誇るのか、、、楽しみは未来に大きく広がる。

世知辛い世の中に、せめてもの夢がここで息づいて欲しいよね。

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誰が盗むんじゃーっ!? 
2006.11.08.Wed / 23:53 
昼間、店の横にある雨樋のパイプが盗られているのを発見。
留め金具は残されている。50センチ程度のパイプとL型の継ぎ手、、、そんなもん盗ってどうすんじゃーっ、コラ!

最近思いもかけないものが盗まれるニュースが次から次に出てくる。
廃線になった鉄道の線路、道路標識、ガードレール、電線、畑の土、、、。世知辛いのか、不景気が深刻なのか、、、。

しかし、雨樋盗んでどーすんだよっ!?金にもならんだろーが。
ったく、、、。気分悪いわ。

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すかさず復旧!ふんっ!
懐かしの「ホッピー」 
2006.11.07.Tue / 23:58 
お客さんが「珍しい物買ってきた」と言って茶色い瓶を差し出した。
「ホッピー?」いやぁ、懐かしい、、、。
懐かしい、というのもヘンだが、そういえば関西で「ホッピー」を見ないよなぁ、、、と、調べてみると、最近ではインターネットで買えるのと、少数だが全国各地に扱う酒屋さんもあるようだが、東京生まれの横須賀育ち、やはり関東圏のご当地アイテムのようだ。

ご存知ない方のために説明。
「ホッピー」は、麦芽やホップを原料に作ったビールテイストの清涼飲料水。一応アルコール分が0.8%だが、甲類の焼酎と割って飲むのが本筋。もともとビールが高級飲料だった時代に、ビールの代用品として生まれたのがルーツ。庶民派居酒屋族・愛飲の友。ビールが普及してからも、価格の安さと効率よく酔える「ものわかりのよさ」から、人気は根強い。ボク自身も学生時代から随分お世話になってきた。居酒屋でホッピーを頼むと、ジョッキに焼酎だけが入って来て、ホッピーは瓶のまま出てくる。アルコールの濃さを調節出来る配慮が嬉しい。その後は「ナカ(焼酎)おかわり」「ソト(ホッピー)だけ下さい」とかいって追加注文するのだ。
最近では、ビールよりカロリーが1/4だとか、低糖質でプリン体を含まないだとか、という「健康志向」なところも注目されて「静かに」ブームは持続している、らしい、、、。

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新・薪ストーブ 
2006.11.06.Mon / 23:51 
ボクは皮下脂肪の豊富さもあり、寒さには滅法強い方だ(った)。
東京時代、府中ですきま風吹き荒ぶ農家の納屋の2階で10年間暮らした。東京でも多摩地方は底冷えが凄い。以前に書いたかも知れないが、新宿から京王線特急で八王子に向かうと「明大前」を過ぎて「調布」「府中」「聖蹟桜ヶ丘」「高幡不動」とひと駅ごとに気温が下がっていくのが確実にわかる。多摩川を越える府中〜聖跡桜ヶ丘あたりの冷え込みは凄まじい。まさにその土地に住み始めた当初、銭湯からの帰り道、髪の毛やタオルがパリンパリンに凍ってびっくりしたことが今では懐かしい。ろくな暖房器具もなく、寝る前に飲んだお酒の氷が朝になっても解けない日も多く、大家さんに家賃を払いに行くと「凍死しないでね」とよく励まされた。
そんな自分も、最近ではすっかり日和ってしまって、冬はすぐ暖房に神経が行くようになってしまった。

昨年新築したカミさんの実家。お店も母屋も両方ご立派な「吹き抜け」構造で、エアコンをガンガンかけてシーリングファンを回そうが、複数の石油ファンヒーターを持ってこようが、全く歯が立たない日々が続いて往生した。2年目の冬を前にして、抜本的対策に向けて本格的検討に着手。知人に「薪ストーブ」の良さを紹介して頂き、輸入品のストーブを物色していたが、煙突の工事や、薪の手配や保管の大変さが難点でもあった。
そうしたところに、最近豊岡に新しくできた「ストーブ屋」さんで、ペレットストーブに出会った。「ペレット」とは間伐材や木くずを粉にしたものを圧縮して粒状にした燃料のこと。燃焼効率が抜群に良い上に燃焼温度が高く、燃えカスの量が驚くほど少なく二酸化炭素の排出量も少い。その上「低価格」という超優れモノ。エコロジーの観点からも俄然人気で、既に北米やヨーロッパでは主流になりつつあるとか。排気ダクトだけで、大掛かりな煙突工事も必要なく、まさに進化した「薪ストーブ」そのもの。タイマーでの着火、停止もOK。燃料の供給量調節による温度管理もリモコンで電子制御できるのが素晴らしい。
まあ、お値段も素晴らしいが、ランニングコストパフォーマンスの秀逸さやエコロジー精神からもこれはある意味「理想」かも知れない。

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ペレット燃料
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暑いのなんのって、、、。
こーゆーのウチの店にも欲しいなぁ、、、。
チョコレート効果 
2006.11.04.Sat / 16:15 
スーパーにあまりお出かけにならないお父様方にはピンと来ないかもしれないが、お菓子売り場で最近俄然目を引くのが「72%」「86%」とかという数字がデカデカと書いたパッケージだ。よく見るとチョコレート。何事だろうと思っていたら、今日テレビの番組で特集していて疑問が解けた。
キーワードはチョコレートの原料であるカカオに含まれる「カカオポリフェノール」。ここまで書くだけで「な〜るほど、抗酸化作用!」とわかっていただけると思う。
数年前「ココア」がブームになったが「飲む」か「食べる」か、同じこと。

★コレステロールの酸化を抑制、活性酸素の働きを抑える。
★ガンや動脈硬化を防ぐ。
★カカオのアロマで気持ちを和ませストレス解消。集中力を高める。
★貧血防止。血圧を下げる。
★ダイエットに効果大。

明治製菓の「チョコレート効果」には、72、86、99と含まれるカカオ分の割合により3つのアイテムがある。どれもミルクを混ぜない「ビター」だが、特に99%に至っては甘みは一切無く、まるで「薬」。
カカオの栽培を発展させたのはマヤ文明。神聖な「薬」として珍重したとか。それを、例によってコロンブスが持ち帰って世に広がったらしい。
映画「ショコラ」は、ジュリエット・ビノシュ演じる主人公が、片田舎に「マヤ」というチョコレート屋を開店させるお話。チョコレートの存在が、閉ざされた村の人々の心に様々な変化をもたらしていく。まさに、カカオの持つ「神秘の力」の成せる業、、、。

ダイエットに!とすがる気持ちに、果たして神通力があるか、、、?
しかし、爆発的「大ヒット」商品だそうな。

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エース 
2006.11.03.Fri / 18:11 
駒大苫小牧のエース、田中将大投手が楽天に入る。

楽天イーグルスの今期は、47勝で最下位。初年度の38勝に比べれば着実に実績が上がった。まあ、何と言っても野村イズムの浸透が一番だろうが、大砲・フェルナンデスの加入や鉄平をはじめとする若手の活躍も原動力となった。5位のオリックスが52勝、昨年のチャンピオン・ロッテが65勝に終わったことを思うと、47勝引き分けが4という成績は、3年目に大いなる期待を抱かせる数字。田中投手の加入、一場の本格化、岩隈の復活などを考えると勝ち星増加必至の来期は断然目が離せない。

それにしても、田中投手の笑顔が素晴らしい。
世間的人気は同期の「佑ちゃん」に完全に水をあけられた感があるが、ドラフトで指名を受けた際の笑顔がよかった。好みのチームから指名を受けられず、不快感をあらわにする選手が多い中「プロ球団に指名されたことが嬉しい」と謙虚なところを見せた。大口を叩いても活躍できず消えて行く選手も多いプロの世界で、彼には人間的にも常識的なスタンスを感じる。

仮契約を済ませ、会見に望んだ彼の笑顔がまたよかった。
彼は大投手へのステップを確実に踏み出した、のだと思った。
このチームとともに成長し、頂点を極めて欲しい。

我が「佐平治の蔵」の成長も、それにリンクさせて、、、。

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黄色煉瓦ロード「完結」  
2006.11.02.Thu / 23:53 
カミさんの「執念の」力作とも言うべき「レンガの庭」が完成した。
今後は我々と共に、年を重ねるごとにいい歳の取り方をしていって欲しい。

(写真をクリックして拡大して見てやってください)
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蘇州夜曲 
2006.11.01.Wed / 23:59 
パーに行くなら断然カウンターに座るべしだ。

バーカウンターの、お客とバーテンダーの関係は「寿司屋のカウンター」でのそれに通じる。
いい寿司屋との出会いは、即ち、握り手がどれだけ目の前のお客と心の距離を測れるかに始まり、最高の技術と素材の良さの裏打ちがそれを支え、一期一会にも似た至極な時空を創り上げる感激がある。
バーもしかり、だ。
店側とすれば、お酒はもちろんだが、それ以外に時空を演出する「仕掛け」が、そのお客様にすべて響いた時、おもてなしをする喜びに浸ることができる。
自分が「扱える限りの」お酒を揃え、インテリア、照明、調度品、音楽、会話、など、空気に作用するすべてをコントロール出来ること。それが、お客様に響いて満足して頂ける瞬間が、我々にとっても最高に幸せな瞬間。今夜、先日紹介した神戸新聞の小冊子をご覧になって姫路からお越し頂いたお客様、、、。
お二人を前に、お好みのお酒を召し上がって頂きながら楽しい時間を共に過ごさせて頂いて、改めてそんなことを思った。

BGMにアン・サリーが流れて来て「ご存知ですか?」と訊くと
「いや、初めてやけど懐かしい感じやなぁ、、、。」と一言。

初めてなのに懐かしい、、、
思えば、この店を始めるときのコンセプトがまさにこれだった。
今年もあとふた月、がんばらねば、、、。


アン・サリーの「蘇州夜曲」をぜひお聴き頂きたかったが、それはまた次の機会に、、、。

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 店舗設計「Go-ja」2003年賀状
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