昨夜聴きに行った演奏会は「マゼール指揮トスカニーニ交響楽団」
兵庫県立芸術文化センターと指揮者ロリン・マゼールに関しては、昨年11月のブログで紹介済み。
このホールにはあれ以来2度目。
まるでマゼールの「追っかけ」のようだが、多忙の身ながら、毎年来日し我が兵庫県に来てくれるのも嬉しい。それには理由もある。彼の熱狂的ファンでもあり、スポンサーとして演奏会に大きな支援をしているのが「田崎真珠」。田崎真珠の本社は神戸。マゼールが来日するたびに、ここで演奏会が必ず開かれることが約束されているようなものだ。
ところで、今回のオーケストラ「トスカニーニ交響楽団」とは、、、?
トスカニーニとは、往年の大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニ。
巨匠トスカニーニの名を冠するオーケストラで、彼の理想と遺産を継承する目的で設立されたがまだ歴史は浅い。前身となるトスカニーニフィルが2002年にデビューし、昨年「トスカニーニ交響楽団」として生まれ変わったとか。楽団の経営難が叫ばれる時代に、20〜40代の名手を定期的な試験を通して厳選し、全員ソリスト扱いで契約するという珍しい制度で、士気の低落を防ぐ。最初から完成度の高い、超高水準なオーケストラを目指している。
今回は巨匠没後50年記念「トスカニーニの足跡を訪ねて」というワールドツアーの一環。年間行う80回の公演の内、50回を海外ツアーとするのも、この楽団の意欲的な活動姿勢を表す。
この日のプログラムは
▲ルセール作曲 バレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲
▲R.シュトラウス作曲 歌劇「サロメ」より最後の場面(Sop:ナンシー・グスタフソン)
▲ブラームス作曲 交響曲第1番
当然「メインはブラームス」と思いきや、さにあらず。
いきなり初っ端からブラームス!
休憩→ルセール、「サロメ」の順。(超・驚)
ブラームスの最初のトゥッティ(全奏)を聴いた途端、このオーケストラの完成度を思い知った。デビュー時に「ヨーロッパ最高のオーケストラの一つ」と賞されただけのことはある。そして何より、このオーケストラを育ての親とも言える終身音楽監督マゼールの要求する「デュナーミク(強弱表現)」「アゴーギク(緩急表現)」に完璧に応える能力に舌を巻いた。
やがて曲は、圧巻の終楽章を経て、観衆もオーケストラも大興奮状態。鳴りやまぬ拍手、、、しかしまだ前半。ここで休憩があり後半のプロクラムが存在するのだ。
贅沢と言うべきなのか、何とも言えぬ雰囲気、、、。
ボクの予想通り、一度テンションの上がったオーケストラは、後半の出来も最高で、色彩感豊かなフランス音楽を堪能させてくれた。そして「サロメ」、、、。
もともとオペラである作品をコンサート形式でやるため、オーケストラの音量と独唱の音量のバランスの難しさはあるが、最後の場面に至るまでの日本語のナレーション、歌詞の電光表示など工夫が凝らされ結構楽しめた。
どうも、この「サロメ」をブラームスを差し置いて「メイン」に据え、アンコールもせずこのソプラノ歌手に花を持たせたのたのは「パトロン・田崎真珠」の意向のようだ、、、。
やっぱり、いつの時代もパトロンは「神様」ということ。

アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)

編成も大きいが、このオケ、とにかく凄い音量だった。

「サントリーホール」以来、どのホールでもビュッフェが定番に。
この日の「休憩」では、飲み物が売れただろうな、、、。
ビールやワイン、シャンパンもいいが、酔って後半イビキをかいて寝ちまうオッちゃんは×。