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お客様の会話の中でよく登場する言葉、、、。

「上から目線」

思えば以前はこんな言葉をそんなには聞かなかった。
ボクは少し誤訳していて、例えば、同年代の友達や年下の人間を対象に、得意気に自慢話をする人や他を見下して話すタイプの人のことを嫌みに感じて言うのかと思ってたらさにあらず。職場、地域、親、兄弟、家族を含めて自分より年配者に対しても「あの人の上から目線が気に入らない」と使ったりする。目上の人が目下に対して上から目線なのは当然だろうと思うが、どうもその感覚は既に常識でないらしい。常識が常識でなくなったという部分が、まさにこの言葉を流行らせている要因ということだ。
先日も若い人たちが、地域の集まりか何かで年配者にお酒の準備を命令口調で指示されたことに憤慨していた。「何で、あんな人に上から目線で使われなきゃならんの?ハラ立つ!」というワケだ。そりゃ、命令口調で頭ごなしというのはどうかとは思うが地域は一つの小社会であって、子供からお年寄りまで居る中で、シャキシャキ動ける世代が動かねば、と思うのは自然だと思う。しかしその感覚は既に若い世代には通用しないようだ。確かに、体育会系のサークルに所属した経験のある人や、大家族の中で育った人にはその感覚が通じることが多いが、そうでない連中には、何でオレたちが動かなきゃいけないの?とお客さん気分でくつろいでいることが多い。ヘタに命令口調で「若いヤツが率先して動かんか!」と言おうもんなら「何だよあの上から目線!」と疎まれることになる。そう思われたくないから、ヤツらにヘンな気づかいをすることとなる。正直「厄介」で「手がかかる」というのがホンネではないか。
会社に入っても「思ったとおりの仕事をさせてもらえない」「先輩や上司の命令口調が耐えられない」などとすぐに辞めてしまう若者も多いと聞く。会社もそんなことの繰り返しでは会社の業績や将来にまで影響するので、腐心した挙げ句、昔ながらの社員寮を復活させ、しかもわざわざ年配者を各世代から選んで入寮させて、若い社員にイチから社会性を学ばせるという所も出て来たとか。いやはや我が国の将来は大丈夫か?

お酒の準備を強要された若者は「もう少し優しく言ってくれたら気持ちよくやってやったのに」とも言っていた。つまり、彼らは年配者に対して年下にもっと「気をつかえ」と要求する。「あのおっさん何様なんだ?」とも言う。だが、端から見れば「じゃあ、オマエらは何様なんだ?」と尋ねてみたくなる。「自己チュー」という言葉も既に死語に近いが、自分中心にしか物事を考えられないこの集団に、年齢にそぐわぬひ弱さ感じて仕方がない。

心理学の観点からみれば、そこには様々な精神構造が存在する。ユング研究で高名な河合隼雄が「日本は母性原理の社会」と唱えて久しい。相手にばかり優しさを要求してしまう甘えた気質こそ、それに根ざすものとも言えよう。生まれてからこのかた、常に誰かに気をつかわれて育って来たのはいいが、他人を気づかうことに無頓着なのは余りにも人間として未成熟と言える。「上から目線」と年上の人間たちを疎むのは、自分の「甘え」の構造を正当化する不条理が透けて見える。


名作。映画「パルプフィクション」

ヤクザ2人が、不注意で拳銃を暴発させて人を撃ち、車内が血だらけになったクルマの処理に困り、親分に泣きついて「掃除屋」を派遣してもらう場面。
タキシード姿で現れたハーベイ・カイテル扮する掃除屋「ミスター・ウルフ」
彼は見事なまでにテキパキと処理の手はずを2人に指示する。
が、ジョン・トラボルタ扮するチンピラ「ビンセント」がウルフに噛みつく

P1010445.jpg

しかしウルフは冷静に一喝する。

P1010446.jpg

ウルフに言われるがまま車内をカムフラージュし、無事クルマのスクラップ処理を終え、2人はウルフの見事な手際に感服し、心から敬意を表する。
そして、ウルフは

P1010447.jpg

と、カッコよく去って行くのだが、この場面のチンピラ「ビンセント」の姿こそ例の若者たちそのものではないか。自分で粗相をしておきながら親分に甘え、手配してもらった遙か目上の仕事師に「上から目線かよ」と噛みつく。結局は先輩の仕事ぶりに感服して自分を恥じることになる。

別の視点から見ると、我々年配者に対する課題も表現されていると言えなくもない。先輩はカッコよく、いつも冷静で、敬意を払われるに値する存在でなければならぬという妙に高いハードルだ。年嵩だけで敬意を払ってもらえる時代は終わったと思い知るべきなのかも知れない(笑)。




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【2012/02/08 15:52】 主張 | track back(0) | comment(0) |
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