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list 完結

この日記でも度々書いてきたが、エリアフ・インバルと東京都交響楽団の「新マーラーチクルス」が、昨夜、サントリーホールでの「9番」で完結した。

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この全曲演奏プロジェクトは一昨年9月の「1番」から始まり、番号順に進行。「1番」「5番」「9番」が3回、残りの曲は2回の公演。インバルの年齢を考えれば再演はないものと思われ、公演のライヴCDは終演したものから随時発売されている。これも完結すると「歴史的記録」として燦然と存在し続けることは間違いない。ボク自身はこのシリーズ「2番」「5番」を1回ずつ、今回の「9番」は2回聴いた。近くにいれば当然全曲聴いていただろうが、遠方なので仕方ないところ(笑)。

今回の「9番」はどうしても複数回聴きたかった。
当然のことではあるが、プロの指揮者プロの楽団といえど同じ演目でも出来不出来がある。会場の違い、お客の違いによる空気感の違い、管楽器のミスや偶発的な事故、、、「歴史的名演」を生むファクターは、色々な要素の符丁が良い方向にピタリ一致すること。その狙いは大正解だった。初日の東京芸術劇場公演は聴けなかったが、2日目の「みなとみらいホール」は比較する以前に、色々な意味で不満の残るものだったからだ。
第一に「お客のマナーの悪さ」があった。
曲中の無神経なクシャミ、咳払い、、、何故この場面で我慢できないのか!と神経を逆撫でされるほど酷かった。そういう無神経さが「空気感」に微妙に影響するのか、随所で管楽器群のミスを誘発し、会場全体に「落胆」が広がる。とどめは終楽章の最後の部分だった。ラスト約20小節は弦楽器だけで「PP」→「PPP」と繊細に消えゆく雰囲気の重要な場面。まさにこの曲の「命」の部分。マーラー自身「死に絶えるように」と指示した有名な部分でだ。クシャミ一発!さらに発作の如き咳の連発!嗚呼、、、最悪、、、。別の意味で死に絶える思いだった(笑)。

花粉の時期でもあるし、お客にお年寄りが多いのは仕方ないとしても、マーラーの9番を聴きに来て「えっ、今日は休憩ないの?」とか言ってる輩はどうなんだ?こんなお客でもチケット買ってくれたら御の字という現実と、すぐに「ブラボーッ」って絶叫しないように(そこまで露骨には書いてないが)貼り紙したり、クドいくらいアナウンス放送しなきゃならんお客のレベルの低さ。
、、、タメ息が出るね。

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そして、昨夜。
名実共に千秋楽を迎えて、冒頭から指揮者もオーケストラも「気合い」が入っていた。お客のマナーは「致命的な妨害」はなかったものの、横浜と目クソ鼻クソのレベルだったが、指揮者とオケの気迫が圧倒した(笑)。特に第2、第3楽章は、前日に比べ幾分テンポに勢いがあり、実にスリリング。緊張感に裏打ちされた緻密なアンサンブルは研ぎ澄まされ一段と耀いていた。まさにこのコンビの到達次元の高さをまざまざと見せつけられた圧巻。そしてその流れからの終楽章。インバルの理想とする音楽像が敢然と姿を現し「死に絶える」部分も完璧な表現で、むしろ「生命感」を保って結末に勝利した。

会場に数多集まったマーレリアン(マーラーおたく?)諸氏には色々とお好みもあり語ることもあろうが、1番から全て聴いて来て、まともな感覚の方々なら「インバルのマーラー像」が完璧に具現された予想通りの「9番」だったと思われたはずだ。徹底した客観姿勢とそれをオケに伝える明確な音楽ビジョン。主観的で感情に流されるタイプの音楽表現ではなく、冷徹な譜読みと緻密なアンサンブルに力点が置かれたスタンス。オーケストラは指揮者のその思いに確信に満ちたプレイで応える。弦楽器群はもちろん、管楽器の水準も既に世界レベルと行って良いだろう。今、このコンビは世界でも無類の完成度を誇っているのではないか?それに触れる場に立ち会えたことが日本人として誇らしい。

CDの発売が実に実に楽しみだ。
3公演からの「いいとこ取り」だから尚更,,,(笑)


さあ、来月はいよいよジョナサン・ノットの「9番」
会場は同じくサントリーホール。胸が高鳴る。




201431700001.jpg

たまたま前日に入港したという「QE」に遭遇。
横浜時代「QE2」を見たけど今回のは3代目だから「QE3」だ。
でもQE2が大桟橋に来たのはまだベイブリッジが出来る前とか。ベイブリッジが出来てからは下をくぐれなかったらしい(笑)。で、今回は干潮時を狙って入港。しかし、次の干潮時にもう出港して1日だけの滞在?
ま、ラッキーかな?(笑)。







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【2014/03/18 11:01】 音楽 | track back(0) | comment(0) |
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